真面目じゃない介護
おじいちゃん（私の父）のお部屋に入ったら、クマが入院していました。
まぁ、息子です。
私の父は脳梗塞で寝たきり（要介護５）で、要は介護状態です。
これが結構大変な事が今まで色々ありました。
今思うと脳梗塞前に色々と症状が出ていたんです。
- １日３０回以上母に電話をかける。
- 歩き方がどこか変。
- 急にタバコの吸殻を集め出す。
- ふらっといなくなる。
どこか認知症に通じる症状がありました。
ここには書けないような事もありました。
ある日、急にお風呂の浴槽から立つ事が出来なくなり
引っ張っても浴槽から出してあげる事が出来ず、救急車を呼びました。
のぼせている状態になり、血圧は下がり
病院では脳梗塞と診断され2ヶ月以上入院し
体力も落ち、その後歩く事が出来なくなり現在に至ります。
デイサービスも通っていましたが、現在は完全に自宅です。
デイサービスは利用できればいいと思いますが、これまたここに少し書けないような事もあったりして
お風呂を忘れられたり車椅子から転落したり
現在は家族、本人ともに自宅に落ち着いています。
介護…
色々ニュースにもなっていますが、介護は真面目に行ってはダメだと感じます。
適当に、という意味ではなく
根を詰めすぎず、ある程度介護者もどこか力を抜かないと共倒れになるんですね。
真面目じゃないポイントその１
例えば、掻きむしって困った場合
ミトンなどさせても本人がとってしまい意味がないという場合
（父のパターンはパッドなどがずれて大惨事になるので）
手などを固定してしまうと拘束と見なされてしまうので
うちではラップの芯をもたせています。
ラップの芯の硬さがしっくりくるらしく、ずっと持っていてくれます。
（色々持たせて試してみました）
なんか変な（よく見てくれるような）飾りをつければなおよし。
↑
なんか変な、がポイントです。
ここが真面目じゃないポイントです。
真面目じゃないポイントその２
固形物が食べれない場合（流動食）、フードプロセッサーがオススメです。
以前は柔らかくして、冷まして、さらに小分けして
とにかくご飯に時間がかかりますし
ご飯を食べさせるだけでもかなり腰にきます。
そこで私はフードプロセッサーを取り入れてみました。
おかずの種類ごとにガーっとやるんです。
見た目はちょっとアレですが、以前より食欲もアップして現在は健康になりました。
専用食を購入するよりも価格も抑えられます。
真面目じゃないポイントその３
以前はリハビリ、デイサービスにも通っていた父ですが
とにかく送り迎え、対応の時間が取れなくしまった事もあり
現在は完全自宅ですが
完全自宅だと刺激が足りないなどの心配を頂きます。
（同じ毎日だと脳に刺激が行かなくて認知が進む）
そこは息子と私の「謎の歌」と「謎の遊び」を取り入れました。
まぁとにかくなんでも目の前で歌うんです。
そして、息子のおもちゃをベットテーブルの上なんかに並べるんです。
いつもはぼーっと一点を見つめている父ですが、今日は息子に
「いくつになったの？」と声をかけてくれました。
そして、ポツリポツリとコミュニケーションも取れるようにもなってきました。
デイサービスに通う事もいい事ですが、もし生活スタイルと時間が合わない、などでしたら
音楽はものすごくオススメです。
よくデイサービスでもカラオケを取り入れられていますよね。
我が家は私と息子の謎の歌ですが、好きな曲のCDを流すだけでも
だいぶ変わると思います。
そしてノリノリで介護を行うと気分も上がってきます。
「今日NO!着替え!大変だYO!」みたいな感じで。
介護ROCKというタイトルで何かやりたいです。
本当に大変な時って何事でもそうですが、柔らかく考えたり、余裕がなくなると思いますが
そんな時こそ音楽を取り入れてみてはいかがでしょうか。
介護ROCKオススメです。
でも一番すごいと思うことは、介護のお仕事に携わっている方だと思います。
自分の親１人でもヒーヒー大変な事なのに、何人も担当されているわけじゃないですか。
離職率が激しいのも納得がいきます。
「仕事」だけでは終わらない世界だと思います。
